94.いっしょ
 
私は問いました
何故貴方は笑うのですか と
 
貴方は答えました。
他人に笑うのではなく 自分を嗤うのです
そして 私が嗤うのは
孤独故にです と
 
私は問いました
孤独でないなら 貴方は嗤わないのですか と
 
貴方は答えました
孤独でないならば嗤いませんが
その時は 笑うでしょう と
 
私は貴方に問いました
私が貴方と共に行けば 貴方の孤独は消えますか と
 
貴方は答えました
わかりません
わかりませんが 孤独は和らぐでしょう と
 
私は涙を流して言いました
貴方と共に行かせて下さい と
 
貴方は手を差し伸べて言いました
共に行きましょう と