お題39「パソコン」 ちょっとした自伝です☆オンを通じて出会えた方々へのメッセージも含まれています♪

 家に帰ってすること・・・

 夕方前なら箏の練習かな・・・

 自室に戻ったら最初に絶対パソコンの電源を入れる・・・

 私はパソコンっ子なんだ・・・

 といってもそれはもっぱら最近のこと・・・

 1年前は自分用のパソコンなんかも持ってなかったし・・・

 使っても課題をやるためとかだったから・・・

 でも今は私の必需品なんだ・・・

 

「えーちゃんおはよう」

私の名前は瑛子、読み方も普通にえいこ、だからえーちゃん。アクセントが若干おかしいというか・・・今まで呼ばれてきたものとは違うけどまあ気にしない。

「おはよう」

挨拶をしながら和室に入ってきたのは箏曲研究会でいっしょ、ちなみに社会心理学科で学科もいっしょのお友達。2年生になってからは学科の選択必修の授業も増えたし、偶然ゼミもいっしょになったのでよくいっしょにいる。大学では何人かを例外としてサークルのお友達が一番仲良いしね。

「ゼミの課題さ〜、ちょっとまとめ方わからないとこあるんだけど・・・」

「え?どれ?」

私は昨日パソコンで打った文書を出しながら、たわいのない(って課題のことたわいもないとか言うな)話をする。冗談を言っては笑う。私はよく笑う方だ・・・でも前はこんなに素直に笑えなかった・・・いや、小学生の時は笑えた。あれは・・・中3か・・・私が素直に笑えなくなったのは・・・。なんで今素直に笑えるかって?それはパソコンのおかげだったりするんだよ。でもあの時はもう素直には笑えないと思ってた。

 

 私には好きな人がいた。その人は小学生の時の同級生で、お箏が上手でほんわかした雰囲気の優しい男の子だった。私はその人とは離れた場所に住んでいたけど仲の良い友達だった。想いを伝える気はなかった。その関係が気に入っていたから。夏休みに遊ぶ以外は手紙でやりとりをしていた。

 

私のなかで最大の事件は中3に起こる・・・。

手紙をあの人に送るも、返事はかえってこなかった。忙しいのかなと思っているうちに時は過ぎていった・・・。夏に驚かすというのもあって突然遊びに行ってみた・・・前もやったことがあって、あの人のお母さん・・・もいたずらっぽくいっしょに笑っていたのを覚えてた。でもおばさんは私を見るなり申し訳無さそうな表情になった。そして考え込んだあげく、私にある手紙を渡してくれた。

「それは・・・あの子が私と夫に残していった・・・遺書なの・・・」

おばさんの言葉が耳で響いた・・・。遺書・・・それはあの人が自殺したという証拠だった。そこには短く、綺麗な文字でこう書かれていた。

 

『もう生きていくのに疲れました・・・誰も信用できないし誰も僕を必要とはしていないから・・・父さん母さん、今までありがとう、ごめんなさい・・・さようなら』

 

それは・・・私を壊すのには充分な言葉だった。

私は信用されていなかった・・・。

私が必要としていることをあの人は信用してくれなかった・・・。

私は・・・あの人が苦しんでいるのに手をさしのべてあげられなかった・・・。

私はあの人を・・・一番好きだった人を見殺しにした・・・殺したんだ・・・。

 

それ以来私は私を嫌いになった・・・昔からあまり自分のことは好きじゃなかったけど私のことを世界で一番嫌いだと思った。世界一憎かった。鏡を見ては殺意さえ覚えるほど嫌いだった・・・。

 

高校生の私、大学生になった私を見ても、誰も私が壊れてるなんてわからなかったと思う。真面目で明るくてよく笑う反抗期さえない良い子、そういう印象がみんなにはあったみたいだ。でも私は素直に笑えていなかった。愛想笑いみたいなものだろう。そして泣き虫なのに泣けなくなった。私は私を演じているような人間になってしまった・・・それは悲しいけど事実そうなってしまった・・・。大学では素だと思ったけどそれでも・・・演じていた。箏曲ではそんなことはないと思った。でも演じていたんだ。しっかりしなきゃいけない、頑張らなきゃいけない・・・。私は心のどこかで気負いのようなものがあったと思う・・・それは多分これからも変わらないだろう。苦痛ってわけじゃないけど弱いところは見せられないから・・・素にはなれなかった。

 

唯一私が素直に私でいられる場所・・・それがパソコンにあるだなんて思わなかった。ううん、パソコンっていうとちょっと違う。パソコンを通じて出会えた友達・・・みんながそういう場所をくれたと思う・・・。

 

私は1年生が終わった後の春休みよくチャットをするようになった。そこでは何でも素直に話せるようになっていた。そして、夜寂しいと思って泣く・・・年を考えると情けなくて仕方ないんだけど、私は『あ、泣けるようになった』と変に安堵していることも事実だった。そう、箏曲では泣けない。先輩の天然に爆笑して涙が出ることはあったけど寂しいからといって泣けなかった。サークルでは強がっている。勝気でけんか腰でしっかりしている私・・・それを演じていたと思う。甘えてはだめだ。でも・・・チャットの、とくによくいっしょにいるメンバーだと弱音とかも平気で話せるようになったんだよね・・・。

 

ある日、私は悩みができてしまって・・・そして主に相談している友達が2人いた。でもその人たちの悩みも聞いて・・・私は自己嫌悪をはじめた。悪い癖なのかな・・・。私はやっぱり自分が世界一嫌いだから自分を責めまくった。みんなに物凄く心配をかけてしまったみたいで・・・今思い出すと申し訳なくて仕方ないんだけど・・・でも嬉しかった・・・あんなにいろいろ励ましの言葉をもらったのははじめてっていうぐらい・・・。私はパソコンを前にして泣いてたんだ。すごく嬉しかったから・・・。

 

あの日以来私は自分を誇らしく思うようになった。傷はまだ癒えない・・・もしかしたら一生癒えないかもしれない・・・。でも私には仲間がいるの。自分が落ち込んだら励ましてくれる仲間が。私は仲間を誇らしく思う。そんな仲間を成り行きじゃない、自分で見つけられた私を誇りに思える・・・自分勝手な解釈だけど・・・いいよね、こういうのは自由でしょう!なんて開き直ってみたり・・・。

 

パソコン上のやりとりでそんな風に思うわけ?ってバカにする人がいるかもしれない。それならそう思ってくれていて構わない。私がそう思えることが重要なんだから。まあなんて自己中心的な考え!なんてつっこみを自分で入れつつ・・・。

 

みんなの言葉がふと浮かんでくる・・・。

『何か辛いことがあったら遠慮なく言ってくださいね』

『ネット上で私の心開かせてくれたのえいさんですよ!』

『自分を好きになってください、そうしたらもっと周りの人を大事にできますから』

『どうしてそう後ろ向きになるんですか!あなたは!!』

『私もえいさんのこと大好きです!!』

『自分を追い込まないでください・・・私はいつも応援しています!!』

『またそんなことがあったら僕がナイトしますから』

『私はえいさんのこと信じてますし』

『いっしょに歩いてくれる友達がいるはずです!いないのなら僕がそうします!』

 

みんなの優しい笑顔が浮かぶ・・・ってほとんどの人は顔も知らないんだけどね。

 

そんなはたから見れば不安定で架空のような友情だとか言われるかもしれないけど私には何にも変えられない友達なんだ。

 

私はみんなに支えられてるから・・・みんなを支えたいって本気で思うよ・・・。

 

力になれたらいいな・・・。

 

みんないつもありがとう・・・みんな大好きだからね!!

 

私はそう思いながら、今日もパソコンの電源を入れた・・・。


〜あとがき〜
はい、本気で自伝でした(汗)まあオフでは自分を飾るというか・・・強がろうとしていろいろ嘘言ってたりもしますが・・・オンでは本当に素の私です。サイトはじめて楽しいこと増えてよかったと思いますし、こんな風に心を開ける友人に出会えて本当に幸せだなと思っています。言葉を拝借してしまいましたが・・・この言葉を私にかけてくださった方、覚えているでしょうか?私が言われてすごく嬉しかった言葉の数々です♪私にとってこの言葉をかけてくださった方々はもうかけがえのない人生の宝!って思っています☆私が勝手に思っているだけかもしれませんがそれでも私がそう思うことが大事かと思っているんで♪(だから自己中だって!)
みなさん本当にありがとうございます!!大好きです!!これからもよろしくお願いしますね!!!