お題55「小さな手」 ある青年の独白です♪

君とは幼い頃からいっしょだった

 

いつも俺の後についてきていた君

 

隣にいるのが自然でそれが当たり前だった

 

あの頃は今みたいに君を意識するなんて思いもしなかった

 

慣れない場所ですっかり迷子になってしまったあの時・・・・・・

 

君は不安気に俺の後についてきていた

 

泣き出しそうな君を1つ上のお兄さんとして元気付けなきゃと思った

 

はぐれてしまうわけにはいかないと思った

 

だから握った

 

君のその小さな手を

 

その時思った

 

この小さな手を離したくないって・・・・・・

 

君を守っていきたいだって・・・・・・

 

あの時君を女性として意識した

 

君にとって俺はお隣に住んでる幼馴染で1つ上のお兄ちゃんってだけかもしれない

 

君の特別になれなくても俺は構わない

 

ただ・・・・・・

 

俺の手に君の小さな手のぬくもりを与えて欲しい

 

ほんの少しの我が侭を許してくれるかな・・・・・・?

 

丸い月を友人と見ながら

 

密かに願った・・・・・・


〜あとがき〜
 「音楽を奏でながら」の慶磨の独白でした〜
もちろん里子ちゃんへの想いです☆
ちょっとせつない感じというのを目指して書いてみました(目指せたかな・・・・・・)
慶磨は何気にお気に入りのキャラです♪ ギター主軸ですが三味線、胡弓、ヴァイオリン、チェロ・・・・・・弦楽器なんでもござれなすごい方です(笑)
さて、いっしょに月を見ているのは誰でしょうか。
後日書き上げる「小さな手」と対とも言える「大きな背中」にて誰かはわかると思います♪