人生って塔みたい・・・

 

　　　　　幸せになれば高いところにいって・・・

 

　　　　　今日私の塔は壊れて私は落ちていく・・・

 

　　　　　一番大切な人が私の前からいなくなりました・・・永遠に・・・

 

　　　　　悲しみと絶望とそれしか感じられない・・・

 
　　　　　　　　世界なんてなくなってしまったも同然だから・・・

 

　　　　　どこまでもどこまでも落ちていく私・・・

 

　　　　　下には闇しか待っていないのでしょう・・・

 

　　　　　あの人を思えば思うほど落ちていくしかなくて・・・

 

　　　　　涙を流せば見えるのは絶望の淵・・・

 

　　　　　誰か下にいますか？

 

　　　　　私の深い悲しみを消せるような人・・・

 

　　　　　両親はあたたかくて優しいけど・・・

 

　　　　　血のつながらない人のあたたかさが欲しい・・・

 

　　　　　強くいたいけど・・・

 

　　　　　本当は誰かに手をさしのべて欲しい・・・

 

　　　　　誰かを好きになりたいけど・・・

 

　　　　　失うのが怖い・・・

 

　　　　　葛藤を抱えて落ちていく・・・

 

　　　　　時がたてば新しい塔がたって私は階段をあがっていくのでしょう・・・

 

　　　　　できれば・・・誰かといっしょにのぼれたらいいのに・・・

 

 

 

　　　　　数年後・・・私は塔をたてました・・・

 

　　　　　大分高くなったかな・・・

 

　　　　　でもまだ一人でのぼってる・・・

 

　　　　　いつか誰かが手をとってくれるのでしょうか・・・

 

　　　　　いつも笑顔でいる私だけど・・・

 

　　　　　夜暗くなると寂しくなるから・・・

 

　　　　　ひとりぼっちになってしまった気がして・・・

 

　　　　　階段をのぼるのをやめて一人泣く・・・

 

　　　　　本当は寂しい・・・

 

　　　　　本当はまだ闇に包まれている・・・

 

　　　　　誰かたすけてください・・・

 

　　　　　私はそう言って私の塔の壁に背中を預けた・・・

 

　　　　　私の塔の壁はまだ冷たい・・・

 

　　　　　誰か・・・いっしょに塔をのぼっていってくれませんか・・・？